心のデボーション391

デボーション1
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心のデボーション3901

「白髮の人の前には起あがるべしまた老人の身を敬ひ汝の神を畏るべし我はヱホバなり」 レビ19:32  明治元訳聖書

「あなたは白髪の人の前では、起立しなければならない。また老人を敬い、あなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。」 口語訳聖書

 「父を敬う者」

「父を敬う者は罪を償いὁ τιμῶν πατέρα ἐξιλάσκεται ἁμαρτίας,」(旧約聖書外典ベン=シラの知恵3:3  フランシスコ会訳聖書)「償うἐξικάσκομαι」は「和らげる、鎮める、贖う」の意。父の教えを敬う者は、それによって罪を和らげる。そして、父なる神の教えは罪を贖う。父を敬う者は父なる神を敬い、父なる神を敬う者は父を敬う。二つの父は繋がっている。(レビ19:32)

(心のデボーション3901)

心のデボーション3902

「また人はみな食飮をなしその勞苦によりて逸樂を得べきなり 是すなはち神の賜物たり」 伝道3:13  明治元訳聖書

「またすべての人が食い飲みし、そのすべての労苦によって楽しみを得ることは神の賜物である。」 口語訳聖書

 「労苦の中の幸せ」

腹を立てるとやたらと掃除をはじめたくなる人もいる。そんな自分を嫌悪する必要はない。掃除することで心の整理ができるのなら、精神的に健康でないはずがない。「食べたり、飲んだり」という日常の営の中で、怒ったり、泣いたり、笑ったりできるのが人の「しあわせ」というものであろう。それは当たり前のことではなく、「神の賜物」なのである。ただ、掃除するなら、できれば、もう少し静かにしてもらいたい。

(心のデボーション3902)

心のデボーション3903

「そは汝わがたましひを陰府にすておきたまはず なんぢの聖者を墓のなかに朽しめたまはざる可ればなり」 詩篇16:10  明治元訳聖書

「あなたはわたしを陰府に捨ておかれず、あなたの聖者に墓を見させられないからである。」 口語訳聖書

 「魂を捨て置かれず」

「あなたはわたしを陰府に捨ておかれず」(口語訳聖書)は、新共同訳聖書「あなたはわたしの魂を陰府に渡すことなく」である。神は、「わたしの魂を陰府に捨ておかれず」、「いのちの道をわたしに示され」、魂を陰府から引き出される。(詩篇16:11) 

(心のデボーション3903)

心のデボーション3904

「汝らの爲し得るかぎり力めて凡ての人と相和げ。」 ロマ12:18  大正文語訳聖書

「あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。」 口語訳聖書

 「平和を保つ」

人と人の間に立って、板ばさみになることがある。どちらの立場にも言い分があって、どっちつかずでいると自分まで追いつめられ、心の平和を失う。人にかかわるには、自分を開く必要があるが、そこにも他人の感情に巻き込まれないだけの自分がなくてはならない。すべての人と表面的な平和を取り繕うとすると、かえって平和を損なう。互いの言い分を言いつくすことから生まれる「安らぎ」もあるのではないだろうか。「相和らぐεἰρηνεύω」は「平和ならしめる、穏やかならしめる」の意である。

(心のデボーション3904)

心のデボーション3905

「なんぢらの衷には、主より注がれたる油とどまる故に、人の汝らに物を教ふる要なし。此の油は汝らに凡ての事を教へ、かつ眞にして虚僞なし、汝等はその教へしごとく主に居るなり」 Ⅰヨハネ2:27  大正文語訳聖書

「あなたがたのうちには、キリストからいただいた油がとどまっているので、だれにも教えてもらう必要はない。この油が、すべてのことをあなたがたに教える。それはまことであって、偽りではないから、その油が教えたように、あなたがたは彼のうちにとどまっていなさい。」 口語訳聖書

 「キリストの油」

「キリストからいただいた油(τὸ χρῖσμα「油注ぎ」)が留まるゆえに、その魂は「キリストの教え」に留まり、「キリストの内」に留まる。(Ⅰヨハネ2:27)

(心のデボーション3905)

心のデボーション3906

「われ汝らを見んことを切に望むは、汝らの堅うせられん爲に靈の賜物を分け與へんとてなり。」 ロマ1:11  大正文語訳聖書

「わたしは、あなたがたに会うことを熱望している。あなたがたに霊の賜物を幾分でも分け与えて、力づけたいからである。」 口語訳聖書

 「カリスマ」

パウロは親しきキリスト者と霊の賜物を分かち合うことを熱望する。「賜物χάρισμα(カリスマ)」は「χάρις(恩寵、神の愛)」からきた言葉で「恩寵、神の愛の賜物(贈物)」の意である。(ロマ1:11)

(心のデボーション3906)

心のデボーション3907

「夫たる者よ、その妻を愛せよ、苦をもて之を待ふな。」 コロサイ3:19  大正文語訳聖書

「夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。」 口語訳聖書

 「ありがとう」

永年、寄り添うようにして生きてきた老夫婦のお話を聞いた。ひょうそで入院したおじいさんにつき添って、背中をさすっていたおばあさんの手が急に止まった。どうしたのかと振り返ると、おばあさんの様子がおかしい。「どうした、ものが言えないのか?」と聞くと、おばあさんはこくりとうなずき、じっとおじいさんを見つめ、ほろっと涙を一粒こぼして、そのまま亡くなった。脳いっ血だった。「ありがとう」と言いたかったのだと思う。

(コロサイ3:19)

(心のデボーション3907)

心のデボーション3908

「讃むべきかな、我らの主イエス・キリストの父なる神、かれはキリストに由りて靈のもろもろの祝福をもて天の處にて我らを祝し、」 エペソ1:3  大正文語訳聖書

「ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神。神はキリストにあって、天上で霊のもろもろの祝福をもって、わたしたちを祝福し、」 口語訳聖書

 「賛美」

「わたしたちの主イエス・キリストの父なる神」は「誉められるべき神εὐλογητὸς ὁ θεὸς」である。εὐλογητὸςは「祝福されるべき、讃めたたえるべき」の意。この語は新約聖書においては神にのみ用いられる。賛美は神にのみささげられる。(エペソ1:3)

(心のデボーション3908)

心のデボーション3909

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は、だれでも裁判を受けねばならない。兄弟にむかって愚か者と言う者は、議会に引きわたされるであろう。また、ばか者と言う者は、地獄の火に投げ込まれるであろう。」 口語訳聖書

 「兄弟に腹を立てる者」

「兄弟に腹を立てる者 ὀργίζω」は「怒りやすい、すぐ怒る」ことで、「軽ろ軽ろしく兄弟を怒る」(永井訳)こと。親しき者にこそ怒りを向けてはいけない。それは「殺す」ことである。(マタイ5:22)

(心のデボーション3909)

心のデボーション3910

「兄弟よ、われ汝らに勸む、おほよそ汝らの學びし教に背きて分離を生じ、顛躓をおこす者に心して之に遠ざかれ」 ロマ16:17  大正文語訳聖書

「さて兄弟たちよ。あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教にそむいて分裂を引き起し、つまずきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠ざかるがよい。」 口語訳聖書

 「煙から炎へ」

ラテン語格言に「De fumo ad flammam. 煙から炎へ」とある。煙をあげてくすぶるっているがすぐに燃え上がるのたとえで、わずかな兆候を見落とすなとの意である。「つまずきを与える人々を警戒し」(ロマ16:17)「警戒するσκοπέω」は「目を注ぐ、心にかける、用心する」の意。

(心のデボーション3910)

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