心のデボーション145

デボーション1
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† 心のデボーション 01441

「自から看て聰明とする勿れ ヱホバを畏れて惡を離れよ」 箴言3:7 明治元訳聖書

「自分を知恵のある者と思うな」 新改訳聖書

 「知恵のある者」

少々の失敗はあっても、その都度、周囲から助け船を出してもらえる人がいる。頭が良くて調子が良く、いつもするりと危機を無傷で乗り越えてしまう。その数々の武勇伝は実に面白く、人をあきさせない。しかし、そういう人にも、不安が忍び寄るのを避けることはでない。地道な責任を問われるようになると、その要領のよさが通じなくなるからである。自分を「知恵のある者」としてきた、その「知恵」に裏切られるのかもしれない。

(†心のデボーション01441)

† 心のデボーション 01442

「汝等のうち病める者あるか、その人、教會の長老たちを招け。彼らは主の名により其の人に油をぬりて祈るべし」 ヤコブ5:14 大正文語訳聖書

「あなたがたの中に、病んでいる者があるか。その人は、教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリブ油を注いで祈ってもらうがよい」 口語訳聖書

 「オリーブの油」

オリーブの実からはオリーブオイルが抽出された。オリーブオイルは食用以外にも、傷を癒す油としても用いられた(イザヤ1:6)病む人にオイル油を注いで祈るのは、そこから来ている。

また、オリーブ油は祭司の聖別の儀式にも用いられたことから(Ⅰサムエル10:1)、祈る人は病める人を神に聖別したのである。

オリーブを意味するギリシャ語elaia が oilの語源となった。

(†心のデボーション01442)

† 心のデボーション 01443

「博士たちに由りて詳細(つまびらか)にせし時を計り、ベツレヘム及び凡てその邊(ほとり)の地方なる、二歳以下の男の兒をことごとく殺せり」 マタイ2:16 大正文語訳聖書

「さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた」 新共同訳聖書

 「情報」

東の博士たちの見つけた「星」の情報は彼らをイエスに導き、ヘロデは同じ情報に基づいて幼児虐殺を行う。

誤った目的で情報を利用したヘロデは、やがて自らの情報に裏切られることになる。

(†心のデボーション01443)

† 心のデボーション 01444

「されど我は汝らに告ぐ、すべて色情を懷きて女を見るものは、既に心のうち姦淫したるなり」 マタイ5:28 大正文語訳聖書

「だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです」新改訳聖書

 「光と影」

このみ言葉に苦しまない男性はいないだろう。

私の場合、中学生の頃から教会に通い、友人からは「超まじめ人間」として見られていた。しかし、この御言葉を読んで悩み、自分は女性を見ないようにする意外にないと、四十五度の角度で上を見て歩く訓練をしたくらいなので、誤解されても仕方がない。

しかし、私は自分がそれほど真面目でも、清潔な人間でもないことをよく知っていた。光が強ければ影も濃いのである。

(†心のデボーション01444)

† 心のデボーション 01445

「汝記憶べし汝はエジプトの國に奴隸たりしが汝の神ヱホバ汝を贖ひ出したまへり是故に我今日この事を汝に命ず」 申命15:15 明治文語訳聖書

「あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主があなたをあがない出された事を記憶しなければならない。このゆえにわたしは、きょう、この事を命じる。」 口語訳聖書

 「アルバム」

写真などを張る「アルバム album」はラテン語の「白い」を意味する albus から来ている。「閉じられた白い帳面」のことである。記憶を保存するのにふさわしい。ときどき、開けば記憶が新たに甦り、励まされる。

(†心のデボーション01445)

† 心のデボーション 01446

「ここにヘロデ、博士たちに賺(すか)されたりと悟りて、甚だしく憤ほり」 マタイ2:16 大正文語訳聖書

「そのときヘロデ、博士達に欺かれたることを見て、甚だ恚(いか)れり」 永井直治訳聖書

 「怒り恨む」

ヘロデの怒りを永井直治訳は「甚だ恚(いか)れり」と訳す。「恚 イ」は土を三角形に盛った形から先端の尖った器を指す。「心をかどだてて怒る」こと、「怒り恨む」である。

無視された者の心に生じる憤りである。

(†心のデボーション01446)

† 心のデボーション 01447

「惡をもて惡に報いず、凡ての人のまへに善からんことを圖り」 ロマ12:17 大正文語訳聖書

「すべての人が良いと思うことを図りなさい」 新改訳聖書

 「善を図る」

「すべての人が良いと思うことを図る」のは至難の業ではないだろうか。十人いれば十通りの意見がある。

パウロの「すべての人」には、箴言3:4の「神と人の前に」が含まれている。「神と人の前で善を図れ」と語られているのある。 相手が良いと思わなくても図るべき善がある。しかし、それは神の善を振り回して人を苦しめることではない。善は偽りのない愛から出るとき、神と人の前に図るべきものとなる。

(†心のデボーション01447)

† 心のデボーション 01448

「すべての操守べき物よりもまさりて汝の心を守れ そは生命の流これより出ればなり」 箴言4:23 明治元訳聖書

「用心深くお前の心を守れ。そこから、命の泉が湧き出る。」 フランシスコ会訳聖書

「油断」

昔、インドの暴君が、家臣に油を満たした鉢を持たせ、油を一滴でもこぼしたら殺すと脅し、背後に抜刀した家臣をおいて監視させたという話が「油断」ということばの語源となったという説もある。

「用心深く」は「油断することなく」(口語訳聖書)である。

心を守るにはよほどの緊張感をもたねばなるまい。

(†心のデボーション01448)

† 心のデボーション 01449

「神光を晝と名け暗を夜と名けたまへり夕あり朝ありき是首の日なり」 創世1:5 明治元訳聖書

「光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である」 新共同訳聖書

 「夕べがあり、朝があった」

聖書において「夕」からはじまり「夕」に終わる。一日の始まりは「朝」ではなく「夕」である。

活動的な「昼」の前に、ます、静まりの「夜」がある。

行動のまえに思考、想念、祈りの夜がある。

(†心のデボーション01449)

† 心のデボーション 01450

「ここにヘロデ、博士たちに賺(すか)されたりと悟りて、甚だしく憤ほり、人を遣し、博士たちに由りて詳細(つまびらか)にせし時を計り、ベツレヘム及び凡てその邊(ほとり)の地方なる、二歳以下の男の兒をことごとく殺せり」 マタイ2:16 大正文語訳聖書

「さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた」 新共同訳聖書

 「神の真似」

出エジプト記では神がエジプトのすべての「初子」を撃たれた。(出エジプト12章)

人間は神の真似をする。神を慕うからではなく、神のごとくになる為に。神を知らず、敬虔もなく。

神は模範を示されたのではない。人間が踏み込んではならない神の世界がある。人間には真似などすべきでない世界がある。

(†心のデボーション01450)

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