心のデボーション109

デボーション1
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† 心のデボーション 01081

「幸福なるかな、心の貧しき者。天國はその人のものなり」 マタイ5:3 大正文語訳聖書

「自分の貧しさを知る人は幸いである。天の国はその人のものだからである」 フランシスコ会訳聖書

 「貧しい限りの自分」

出会いにはある程度自分をさらけ出す必要がある。その時、表現したいのは「さらけ出すに足りる自分」ではなく、「貧しい限りの自分」である。貧しくても、まぎれもなく生きている自分であり、それでこそ互いの心が響き合う。自分の貧しさを知るものだけが人と共に生きることができる。互いの心の貧しさを受け入れ、それでもいのちへの慈しみが失われない、そこに「天の御国」がある。

(†心のデボーション01081)

† 心のデボーション 01082

「臥床にておのが心にかたりて默せ」 詩篇4:4 明治元訳聖書

「主はわたしが呼び求めるとき、耳を傾けてくださる」 フランシスコ会訳聖書

 「完全な孤独と静寂」

E・ハーディングは著書の自序にその書が執筆された大戦中に「わたしは毎日完全な孤独と平穏の中で机に向かっていた」と置かれた状況を伝えている。(「心的エネルギー」 E・ハーディング)

「完全な孤独」は孤立ではなく「豊かな孤独」を、「静寂」は心の透明さを意味するのかもしれない。人はだれでも心の中に「完全な孤独と静寂」を持っている。

(†心のデボーション01082)

† 心のデボーション 01083

「ヱルサレムの女よ 我なにをもて汝にあかしし 何をもて汝にならべんや シオンの處女よ われ何をもて汝になぞらへて汝をなぐさめんや 汝のやぶれは海のごとく大なり 嗟たれか能く汝を醫さんや」 哀歌2:13 明治元訳聖書

「エルサレムの娘よ。私はあなたを何にたとえ、あなたを何になぞらえよう。おとめ、シオンの娘よ。私は何にあなたを比べて、あなたを慰めることができよう。あなたの傷は海のように大きい。だれがあなたをいやすことができよう」 新改訳聖書

 「内なる子ども」

子どもの頃ひどい仕打ちを受けた人の心には、恐怖にすくみあがったイメージが生きている。孤独で暗く、いつも自分を責めている子どもである。すくみあがった内なる子どもを見つけたら、そっと抱きしめて「これまであなたに気づかなくてごめんなさい。あなたが悪いのではないの。でも、よく頑張ったね」と声をかけて欲しい。。とても、繊細でやさしく、人懐こい子なのだ。その笑顔にあなたは魅せられるに違いない。

(†心のデボーション01083)

† 心のデボーション 01084

「我ら東にてその星を見たれば、拜せんために來れり」 マタイ2:2 大正文語訳聖書

「そは我等東にてその星を見たれば、彼にさんために到りたればなり」 永井直治訳聖書

 「遠くを見る人々」

「東の博士 マギ μάγος マゴス magos {mag‘-os}」は哲学、薬学、自然科学に秀でていた天文学者で「魔術師、占星学者」と呼ばれている。

彼らは「遠くを見る人々」であった。彼らの思考は地を離れ天に向けられている。

「もろもろの天は神のえいくわうをあらはし 穹蒼はその手のわざをしめす」 詩篇19:1 明治元訳聖書

(†心のデボーション01084)

† 心のデボーション 01085

「イエスその臥し居るを見、かつその病の久しきを知り、之に『なんぢ癒えんことを願ふか』と言ひ給へば」ヨハネ5:6 大正文語訳聖書

「イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、『良くなりたいか』と言われた」 新共同訳聖書

 「啐啄同時」

卵が孵化する時、ヒナが内から殻をつつく音がすると、母鳥はすかざず外からコツンと殻を破ってやる。それには早すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない、絶妙のタイミングがある。これを「啐啄同時」という。

イエスが、すぐこの男の病気を癒されずに、「よくなりたいのか」と言われたのは、この男に内側から殻をつつかせるためだった。人に介入するには、その時に来ているかどうかを見極めるのが大切になる。それが確認できなければ介入を待つのも大切である。

(†心のデボーション01085)

† 心のデボーション 01086

「鹽は善きものなり、されど鹽もし其の鹽氣を失はば、何をもて之に味つけん。汝ら心の中に鹽を保ち、かつ互に和ぐべし」 マルコ9:50 大正文語訳聖書

「塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何によって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい」 新改訳聖書

 「パンと塩」

ロシアには昔から人を歓迎するための「フレーバ・ソル・ストゥバ (パンと塩)」という習慣がある。「フレーバ・ソル・ストゥバ」は「パン(フレーブ)と塩(ソル)」からなる言葉で、人を迎えると皿に丸いパンと塩の入った小さな容器を入れて差し出す。客人はパンをちぎって塩をつけて食べなければならない。パンを食べない人は「歓迎」を受けない人として家の中に入ることはできない。ロシアでは塩は貴重品で塩で歓迎することが最上のもてなしを意味するところからきている。

1975年のアポロ-ソユーズ実験計画でドッキングに成功したソ連と米国の宇宙飛行士たちは、成功を祝って両国の国旗を交換したが、ソ連の宇宙飛行士たちはクラッカーと塩を手渡したという。
(†心のデボーション01086)

† 心のデボーション 01087

「汝ら我を選びしにあらず、我なんぢらを選べり。而して汝らの往きて果を結び、且その果の殘らんために、又おほよそ我が名によりて父に求むるものを、父の賜はんために汝らを立てたり」 ヨハネ15:16 大正文語訳聖書

「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです」 新改訳聖書

 「友」

全てをさらけ出さなければ友と呼べないだろうか。全てを受け入れるのでなければ友にふさわしくないだろうか。少なくとも自分はそうしいるという人の心は意外と孤独で傷つきやすく、いつも不安と怒りがある。

さらけ出すのが下手で、受け入れられないところのある人もまた「友」である。

大切なことは、相手がどうかではなく、その人を「友」と呼ぶことである。私はそう呼ばれることによってイエスの「友」になりたいと思った。

(†心のデボーション01087)

† 心のデボーション 01088

「『ユダヤ人の王とて生れ給へる者は、何處に在すか。我ら東にてその星を見たれば、拜せんために來れり』」 マタイ2:2 大正文語訳聖書

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」 新改訳改訂3

「Saying, Where is the King of the Jews whose birth has now taken place? We have seen his star in the east and have come to give him worship.」 Bible in Basic English

 「ユダヤ人の王」

Bible in Basic Englishは「ユダヤ人の王としてお生まれになった方」(新改訳聖書)を「the King of the Jews whose birth has now taken place 出生したユダヤ人の王」と訳す。

東の博士たちの「ユダヤ人の王」がすでにその地位についたかのような確信を示す訳である。

信仰は未だ見ないものを信じ、信じることによって現れる事実である。

(†心のデボーション01088)

† 心のデボーション 01089

「互に虚言をいふな、汝らは既に舊き人とその行爲とを脱ぎて」 コロサイ3:9 大正文語訳聖書

「互いに偽りを言ってはいけません。あなたがたは、古い人をその行いといっしょに脱ぎ捨てて」 新改訳聖書

 「真実を告げる」

うそは一時的に人間関係を円滑にすることはできても、関係を深化させることはできない。だからといって、いつも相手に真実を告げてよいものでもない。真実を告げる前に、その真実を相手と共に保てるかどうかを自分に問いかけてみる必要もある。不用意に語られた「真実」が相手から激しい「怒り」を引き出し、二人の関係を一気に壊すこともある。偽りを言わないことよりも、真実を告げることの方がはるかに難しい。

(†心のデボーション01089)

† 心のデボーション 01090

「ヱホバはわが光わが救なり われ誰をかおそれん ヱホバはわが生命のちからなり わが懼るべきものはたれぞや」 詩篇27:1 明治元訳聖書

「主はわたしの光、わたしの救い/わたしは誰を恐れよう。主はわたしの命の砦/わたしは誰の前におののくことがあろう」 新共同訳聖書

 「影の統合」

ユングは人が自身に認めない人格の側面を「影」と表現している。「影とはあなたがなりたくない人間である」ユング

人格の影は「醜い自分」でもあるので、それを自分の一部と認めるには人格の闇と向き合うことになる。しかし、勇気をもって自己に踏み込むひとは、それによって人は真の人格の美しさを知ることができるだろう。

光の中を歩む人は影を持つ。光だけの人格は怖く脆い。

(†心のデボーション01090)

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