心のデボーション104

デボーション1
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† 心のデボーション 01031

「イエスはヘロデ王の時、ユダヤのベツレヘムに生れ給ひしが、視よ、東の博士たちエルサレムに來て言ふ」 マタイ2:1 大正文語訳聖書

「イエズスがヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムにお生まれになったとき、東方の博士たちがエルサレムに来て」 フランシスコ会訳聖書

 「待ち望む人々」

マタイは救主イエスの訪れをユダヤに伝えたのが異邦の人マギであったと説明する。ルカは野にいた羊飼いたちにイエスの誕生が伝えられ、羊飼いたちはベツレヘムを訪れてイエスを賛美したことを伝える。

彼らは「待ち望む人々」であった。異邦人であれ、羊飼いであれ心から「待ち望む人々」にイエスの誕生(福音)は伝えられるのである。

(心のデボーション01031)

† 心のデボーション 01032

「なんぢヱホバのまへに口をつぐみ忍びてこれを俟望め おのが途をあゆみて榮るものの故をもて あしき謀略をとぐる人の故をもて心をなやむるなかれ」 詩篇37:7 明治元訳聖書

「主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め。おのが道を歩んで栄える者のゆえに、悪いはかりごとを遂げる人のゆえに、心を悩ますな」 口語訳聖書

 「静かに生活する」

自分の繁栄を誇ったり、悪意を通そうとする人に「腹を立てるな」と聖書は語る。待つことのできる人は、それらに「沈黙」し、つじつまの合わないことに苛立ったり、そこから生じる疑問を解こうともしない。主が教えてくださるまで、問題は放置しておく。待つ間、なすべきことは、静かに生活することである。

(心のデボーション01032)

† 心のデボーション 01033

「ああヱホバよわれふかき淵より汝をよべり」 詩篇130:1 明治元訳聖書

「主よ、わたしは深い淵からあなたに呼ばわる」 口語訳聖書

 「底なしの深み」

「深い淵」は支えるもののない「底なしの深み」である。周囲に語り合う者のいない闇と孤独の世界である。作者はそこから神に向かって声を上げる。彼は未だ「願いの声」を失っていない。「私」を支えるものを見出せない「深い淵」においてこそ、人は魂を支えられる「神」に呼びかける。

(心のデボーション01033)

† 心のデボーション 01034

「聽くところの耳と視るところの眼とはともにヱホバの造り給へるものなり」 箴言20:12 明治元訳聖書

「聞く耳と、見る目とは、ともに主が造られたものである」 口語訳聖書

 「ラクダの目」

ラクダの目は美しく、優しい。モンゴルでは、ラクダの目を「悲しみが潜んだ目」と表現するという。

ある人はモンゴルで生まれたばかりの仔ラクダに何故か乳を与えなくなった母ラクダを目撃した。するとラクダの飼い主が馬頭琴を弾きながら、歌を歌った。その歌を聴いているうちに、母ラクダは、涙を流して、わが子の匂いを嗅ぎ、乳を飲ませだしたという。

生きるものの心の奥底には「優しさ」がやどっている。その目はとても優しい。

(心のデボーション01034)

† 心のデボーション 01035

「凡そ事忍び、おほよそ事信じ、おほよそ事望み、おほよそ事耐ふるなり」 Ⅰコリ13:7 大正文語訳聖書

「そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える」 口語訳聖書

 「すべてを忍び」

「すべてを忍び στέγω ㇲテゴー」は屋根でおおうように「覆い護る」ことを意味する。愛は身をもって相手を覆い、その身に降り注ぐものから護り、すべてに耐える。

(心のデボーション01035)

† 心のデボーション 01036

「雨に父ありや 露の珠は誰が生る者なるや」 ヨブ記38:28 明治元訳聖書

「雨に父があるか。露のしずくはだれが生んだか」 新改訳聖書

 「雨だれの音」

2018年6月22日、オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のサミュエル・フィリップス(Samuel Phillips)さんの、水滴がバケツに落ちる「ポチャーン」という音がどうして発生するかという研究が掲載された。

先行研究では、水滴の衝突によって水面に穴が生じ、その下に空気が短時間閉じ込められて小さな泡が形成されることが分かっており、科学者らはこの泡がはじけるときに音波が水面に到達して空中に抜けていくのだと推測していた。しかし、サミュエル・フィリップスさんは最新の音響映像技術を駆使した実験を実施した結果、水面下に閉じ込められた気泡が、水面にできた穴が深くなるにつれ、振動が発生し「振動する気泡」となり、音波を空気中に送り出すことを解明したという。

雨の日には「雨だれ」のそれぞれに「音」を与え給うお方について考えてみたい。

(心のデボーション01036)

† 心のデボーション 01037

「老人には自ら制することと謹嚴と謹愼とを勸め、また信仰と愛と忍耐とに健全ならんことを勸めよ」 テトス2:2 大正文語訳聖書

「老人たちには自らを制し、謹厳で、慎み深くし、また、信仰と愛と忍耐とにおいて健全であるように勧め、」 口語訳聖書

 「嫌悪感」

河合隼雄さんは「男が女に感じる嫌悪感は「とりこまれる」というイメージが多いが、女も男の「よりかかりに耐えられないところがある。」とした上で、「よりかかりととりこみは対になっている」と書かれている。「これが無意識に同調しているときは仲のよい夫婦ということになるのです。それをどちらかが意識しだすと、顔を見るのもいやになることがある」と言います。(河合隼雄 「より道、わき道、散歩道」)

夫婦の間に生じる嫌悪感はどちらか一方に原因があるのではなく、二人の「魂のレベル」での反省がなければ真の解決はしない。

(心のデボーション01037)

† 心のデボーション 01038

「何事にまれ、徒黨また虚榮のためにすな、おのおの謙遜をもて互に人を己に勝れりとせよ」 ピリピ2:3 大正文語訳聖書

「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい」 新改訳聖書

 「美点と欠点」

人の美点は欠点でもある。美点と欠点は背中合わせに結ばれている。その一方だけを求め、他方を排除することはとてもできない。

美点のもたらす欠点に気づくとともに、欠点のもたらす美点にも気づくべきである。それを「謙虚」と呼ぼう。

(心のデボーション01038)

† 心のデボーション 01039

「ヱホバよ我をあはれみたまへ われを死の門よりすくひいだしたまへる者よ」 詩篇9:13 明治元訳聖書

「主は死の門から私を引き上げてくださる」 新改訳聖書

 「苦痛のない穴」

動物心理学者のペニー・パターソン(Penny Patterson)博士から手話を習得し、アメリカ手話(ASL)の1000語以上を覚えたとされるニシローランドゴリラの「ココ(Koko)」が2018年6月19日に死んだ。46歳だった。

ココはボールという名の子猫を可愛がって育てたが、ある日ボールは交通事故で死んでしまった。ココは死を理解し、手話で「話したくない」とこたえ、その後も繰り返しボールへの哀しみと愛情を伝えたという。

手話で「ゴリラはいつ死ぬの?」と問われると「年をとり 病気で」と答え、「その時何を感じるの?」という質問には「眠る」と答えた。 そして、「死んだゴリラはどこへ行くの?」と聞くと、「苦痛のない 穴に さようなら」と答えたという。(AFP=時事)

(心のデボーション01039)

† 心のデボーション 01040

「心の苦みは心みづから知る其よろこびには他人あづからず」 箴言14:10 明治元訳聖書

「心の苦しみは心みずからが知る、その喜びには他人はあずからない」 口語訳聖書

 「心みずからが知る」

心はその人自身の苦しみを知っている。自分のことは自分が一番よく知っているというのは思い上がりである。人は時に、自身の心にある苦しみを知らない。それゆえに苦しい。

心がその人の苦しみを知っているということは、解決の道も知っているということである。だから、苦しくても、心に問いかけることを止めてはいけない。絶対に。

(心のデボーション01040)

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