心のデボーション335

デボーション1
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心のデボーション3341

「これ殘餘の人々、主を尋ね求め、 凡て我が名をもて稱へらるる異邦人も また然せん爲なり。」 使徒15:17  大正文語訳聖書

「残っている人々も、/わたしの名を唱えているすべての異邦人も、/主を尋ね求めるようになるためである。」 口語訳聖書

 「深く求める」

「主を尋ね求めるἐκζητέω」 は「深く求める、探求する」の意である。「廃墟と化した幕屋」が再建されるとき、その祝福は異邦人に及び、彼らも神を「深く求め(探求)ἐκζητέω」ようになる。神に招かれた人々は神の民であれ異邦人であれ、神を深くに求める人々である。(使徒15:17)

(心のデボーション3341)

心のデボーション3342

「汝殺す勿れ」 申命5:17  明治元訳聖書

「あなたは殺してはならない」 口語訳聖書

 「自殺」

K・メニンガーによると自殺する人には自分を「殺したい」と「殺されたい」という二つの願望があるという。こんな自分は「殺してしまいたい」と責め、その罪意識を「殺される」ことで解消しようとする。しかし、ニンガーは、この二つの願望に「死にたい」という願望が加わらないと人は自殺しないといわれる。内的な葛藤に疲れて「もう生きていたくない」という思いが死を決意させる。しかし、どんな場合でも自殺は罪である。

(心のデボーション3342)

心のデボーション3343

「虚偽の口を汝より棄さり 惡き口唇を汝より遠くはなせ」 箴言4:24  明治元訳聖書

「曲った言葉をあなたから捨てさり、よこしまな談話をあなたから遠ざけよ。」 口語訳聖書

 「虚偽の口」

「虚偽の口ִ  עִקְּשׁ֣וּת」は「曲がって歪んだ(不正な、不義の)口」の意。LXXはσκολιὸν στόμα(曲がった口)を当てる。曲がって歪んだ偽りの言葉を吐く口である。曲解もそのうちに入る。

(心のデボーション3343)

心のデボーション3344

「その測り知るべからざる愛を知ることを得しめ、凡て神に滿てる者を汝らに滿しめ給はん事を」 エペソ3:19  大正文語訳聖書

「また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って、神に満ちているもののすべてをもって、あなたがたが満たされるように、と祈る。」 口語訳聖書

 「無条件の愛」

ある調査によるとペットを飼う人はそうでない人にくらべて医者にかかる回数が少ないそうである。それはペットの方にもいえることで、なぜられたり、話しかけられたり、遊んでもらっているペットは、無視されるペットよりはるかに健康を保つ。しかし、「よい友よりも飼い犬のほうがいい」ということばにはうなずけない。多少、心臓に悪いことがあっても「友」と一緒にいたい。

(心のデボーション3344)

心のデボーション3345

「言おほけれぼ罪なきことあたはず その口唇を禁むるものは智慧あり」 箴言10:19  明治元訳聖書

「言葉が多ければ、とがを免れない、自分のくちびるを制する者は知恵がある。」 口語訳聖書

 「饒舌」

「言葉がおおいἐκ πολυλογίαςLXX」は「多弁、饒舌」の意。「言葉数がおおければ勝つ」は間違いで、「多弁、饒舌」は「罪を避け得ない」。「あの一言」がπολυλογίας(咎を招く饒舌)であることも少なくない。(箴言10:19)

(心のデボーション3345)

心のデボーション3346

「女妊みて男子を生みその美きを見て三月のあひだこれを匿せしが」 出エジプト2:2  明治元訳聖書

「女はみごもって、男の子を産んだが、その麗しいのを見て、三月のあいだ隠していた。」 口語訳聖書

 「麗しい我が子」

母ヨケベデは誕生したモーセが「麗しい」のを見て、三カ月の間、モーセをエジプト兵から隠して育てた。「麗しいטוב」は創世記1:4「神はその光を見て、良しとされた」の「良しטוב」と同じ言葉である。すべての母親は誕生した我が子に神の創り給ういのちに「美しく、好ましく、より良き(טוב)」を見て幸せな思いに満たされるのである。(出エジプト2:2)

(心のデボーション3346)

心のデボーション3347

「われはいにしへの日をおもひいで 汝のおこなひたまひし一切のことを考へ なんぢの手のみわざをおもふ」 詩篇143:5  明治元訳聖書

「わたしはいにしえの日を思い出し、あなたが行われたすべての事を考え、あなたのみ手のわざを思います。」 口語訳聖書

 「御手のわざ」

人生には変えられるものと変えられないものがある。祈りはその変えられないものにも「思いを巡らし」、心静かに考えさせる。変えられないものが、神の「御手のわざ」であると認められるならば、心は安らぐ。変えられないものは何であれ、それを愛することである。神からの賜物なのだ。何が変えられないかを知ることができて、はじめて、何が変えられるかがわかる。祈りは人を本当に大胆にする。

(心のデボーション3347)

心のデボーション3348

「心さわがしきものに對ていへ なんぢら雄々しかれ懼るるなかれ なんぢらの神をみよ 刑罰きたり神の報きたらん 神きたりてなんぢらを救ひたまふべし」 イザヤ35:4  明治元訳聖書

「心おののく者に言え「強くあれ、恐れてはならない。見よ、あなたがたの神は報復をもって臨み、神の報いをもってこられる。神は来て、あなたがたを救われる」と。」 口語訳聖書

 「気の弱い者たち」

「心おののく者に言え『強くあれ、恐れてはならない』」。「心騒ぐ者たちὀλιγόψυχοςLXX」は「気の弱い、臆病な、意気地のない」の意である。「気の弱い者たちよ。強くあれ、恐れてはならない。神があなたがたを救われる」。(イザヤ35:14)

(心のデボーション3348)

心のデボーション3349

「幸福なるかな、平和ならしむる者。その人は神の子と稱へられん」 マタイ5:9 大正文語訳聖書

「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」 口語訳聖書

 「平和を来たらせる人」

原子爆弾は「平和」を実現する為という理由で広島と長崎に投下された。歴史は一つの平和を創り出すのも、破壊的行為によることを語る。「平和を来たらせる人」は、同時に「破壊する人」たる自己を認識せざるをえない。「平和を来たらせる人」によってもたらされる「平和」は、何かを破壊しなければ実現しない。人はそのことを自覚しつつ「平和」を創造しなければならない。この悲しみを知らずして「平和」を論ずることはできない。

(心のデボーション3349)

心のデボーション3350

「神の御意により、キリスト・イエスにある生命の約束に循ひて、キリスト・イエスの使徒になれるパウロ、」 Ⅱテモテ1:1  大正文語訳聖書

「神の御旨により、キリスト・イエスにあるいのちの約束によって立てられたキリスト・イエスの使徒パウロから、」 口語訳聖書

 「いのちの約束」

「キリスト・イエスにあるいのちの約束ἐπαγγελίαν ζωῆς τῆς ἐν χριστῶ ἰησοῦ」は「主イエスキリストのうちにある永遠のいのちの約束」である。「イエス・キリストの永遠のいのち」は神の約束によって、「約束の聖霊」(ガラテヤ3:14)と共に、信じる者に送られ、いのちとなる。(Ⅱテモテ1:1)

(心のデボーション3350)

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