心のデボーション472

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心のデボーション4711

「讃べきかなヱホバよねがはくは律法をわれに敎へたまへ」 箴言119:12  明治元訳聖書

「あなたはほむべきかな、主よ、あなたの定めをわたしに教えてください。」 口語訳聖書

 「教育」

英語education「教育」の語源はラテン語「educatus」で「e外へ+ducere導く」であるところから「子どもが本来持つ能力を引き出す」との説明がなされるが、語源学的にはラテン語educatusは「子どもを学校に連れ出す」の意であり、「子どものもつ潜在能力を引き出す」の意とするには無理があるとも指摘される。しかし、教育が「知識を詰め込む」ことよりも、「引き出す」ことにあるとすることは、「教育」の本質を示すものである。

聖書の「教育」を意味するギリシャ語οἰκοδομέωは、「(家を)建てる」の意があり、「土台を据える」ことである。

(心のデボーション4711)

心のデボーション4712

「又キリストの汝らを愛し、我らのために己を馨しき香の献物とし犧牲として、神に献げ給ひし如く、愛の中をあゆめ。」 エペソ5:2  大正文語訳聖書

「また愛のうちを歩きなさい。キリストもあなたがたを愛して下さって、わたしたちのために、ご自身を、神へのかんばしいかおりのささげ物、また、いけにえとしてささげられたのである。」 口語訳聖書

 「愛の成熟」

恋におちると、二人だけの世界をつくろうとする。しかし、愛は二人を通して世界にかかわることである。愛を通して世界の現実を見据えていく時、二人は限りなく互いを成熟させることができる。人間にはさまざまな苦痛がある。そうした人間の営みの全体を通してでなければ愛は本物にならない。愛抜きに人間の成熟を語ることはできない。

(心のデボーション4712)

心のデボーション4713

「智慧をすつることなかれ彼なんぢを守らん 彼を愛せよ彼なんぢを保たん」 箴言4:6  明治元訳聖書

「知恵を捨てるな、それはあなたを守る。それを愛せよ、それはあなたを保つ。」 口語訳聖書

 「ブーム」

英語boomは、虻や蜂の「ブーン」という羽音からの擬音語で、「にわか景気、ブーム」など、急激な増加を意味する。音にあおられて行動すると、思わぬ落とし穴もある。どんなブームにも一抹の不安を感じるのは、虻や蜂の一刺しを警戒するからだろうか。

(心のデボーション4713)

心のデボーション4714

「人の贈物はその人のために道をひらき かつ貴きものの前にこれを導く」 箴言18:19  明治元訳聖書

「人の贈り物は、その人のために道をひらき、また尊い人の前に彼を導く。」 口語訳聖書

 「水兵の悩み」

1967年にアメリカの心理学者· ホームズ氏とラー氏がストレスの原因になる事柄についてアメリカの水兵を調べ、それに順位をつけてストレス・マグニチュードstress magnitude(社会的再適応評価尺度)と呼んだ。それによると、クリスマスがストレス震度の高い群れに入っている。水兵たちはクリスマスに何をプレゼントするかで深刻に悩んでいたのである。プレゼントということばは「贈り物」のほかに「現在」の意味がある。最高のプレゼントは、自分が「今、ここにある」ことなのである。

2012年11月に神戸でおこなわれた日本人の「ストレス・マグニチュード」では上位3位までが配偶者、親族、友人との死別であった。親しい者との死別はそれまでのpresent「現在、在りよう」を脅かす。

(心のデボーション4714)

心のデボーション4715

「レアいふ我は幸なり女等我を幸なる者となさんと其名をアセルとなづけたり」 創世記30:13   明治元訳聖書

「そこでレアは、「わたしは、しあわせです。娘たちはわたしをしあわせな者と言うでしょう」と言って、名をアセルと名づけた。」 口語訳聖書

 「幸せホルモン」

「オキシトシンoxytocin」は脳下垂体ホルモンの一つで、ギリシャ語「ὀξύς速い+τόκος出産」が語源の、別名「愛情ホルモン」、「幸せホルモン」、「抱擁ホルモン」、「癒しホルモン」等で知られる。その名の由来の通り、分娩時に子宮の収縮を促し、分娩を誘発し、出産後の子宮の回復を促し、母乳の分泌にもかかわっている。女性は「オキトシン」の分泌により出産の痛みを歓びのうちに耐えるのである。母親と赤ちゃんが見つめ合ったり、母親が赤ちゃんの泣き声を聞くと、オキシトシンの分泌が促されるという。現代はアルツハイマー型認知症の認知行動障害の改善にも期待されている。オキシトシンは基本的に相手との触れ合いから生じて、心身の痛みを和らげ、健康を維持する機能を保ち、人に安らぎをもたらし、信頼感や共感を強めるホルモンである。人との心身の触れ合いは触れられる人にも、触れる人にも「幸せ感」を促す。

(心のデボーション4715)

心のデボーション4716

「然れど我わが走るべき道程と、主イエスより承けし職、すなわち神の惠の福音を證する事とを果さん爲には、固より生命をも重んぜざるなり。」 使徒20:24  大正文語訳聖書

「しかし、わたしは自分の行程を走り終え、主イエスから賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら、このいのちは自分にとって、少しも惜しいとは思わない。」 口語訳聖書

 「走るべき行程」

英語カリキュラムCurriculumの語源はラテン語で「古代の競馬の走路」を意味するcurrere」である。走るべき道程である。パウロは「自分の行程を走り終え、主イエスから賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら」、「このいのちは自分にとって、少しも惜しいとは思わない」と言った。(使徒20:24)主はそれぞれの人に「走るべきカリキュラム」を与えられる。「自分の行程δρόμος」は「走路、人生の行程」の意。

(心のデボーション4716)

心のデボーション4717

「これ贈物を求むるにあらず、唯なんぢらの益となる實の繁からんことを求むるなり。」 ピリピ4:17  大正文語訳聖書

「わたしは、贈り物を求めているのではない。わたしの求めているのは、あなたがたの勘定をふやしていく果実なのである。」 口語訳聖書

 「ささげ物」

「ささげ物δῶμα」はささげたら減るものではなく、逆に、ささげることによって増えるのが本当だとパウロは言う。パウロが受け取りたいのは、そういうささげ物であった。ささげ物は何かを犠牲にすることではなく、それ以上を受け取る行為である。本当のささげ物からは「キリストのこうばしい香り」がする。そのささげ物が本物かどうかは、神にしかわからない。受ける者は、その人がそれ以上を受けることを祈るのみである。

(心のデボーション4717)

心のデボーション4718

「されば我が愛する者よ、なんぢら常に服ひしごとく、我が居る時のみならず、我が居らぬ今もますます服ひ、畏れ戰きて己が救を全うせよ。」 ピリピ2:12  大正文語訳聖書

「わたしの愛する者たちよ。そういうわけだから、あなたがたがいつも従順であったように、わたしが一緒にいる時だけでなく、いない今は、いっそう従順でいて、恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい。」 口語訳聖書

 「恐れ」

神への恐れについて、パスカルは、「よい恐れは信仰からきて、希望に結ばれ、信じている神に希望を置き、神を失うことを恐れる。悪しき恐れは偽りの恐れであり、疑いから起こり、絶望に結ばれ、神を見いだすことを恐れる。」と語る。(パスカル「パンセ」262前田陽一・由木康訳 中央公論社1973より)

(心のデボーション4718)

心のデボーション4719

「兄弟にのみ挨拶すとも何の勝ることかある、異邦人も然するにあらずや」 マタイ5:47 大正文語訳聖書

「兄弟だけにあいさつをしたからとて、なんのすぐれた事をしているだろうか。そのようなことは異邦人でもしているではないか。」 口語訳聖書

 「挨拶」

人に出会ったら、安否を問い、祝福を与え、心からの「挨拶を交わしたいἀσπάζομαι」。不安を残すような挨拶はいけない。漢字の「挨拶」は「相手に身を寄せておしあい、へしあいすること」である。相手がだれであっても、近くに身をよせ、「おしあい、へしあい」したい。ギリシャ語「挨拶するἀσπάζομαι」は「α 強意+σπάζομαι抱擁する」からなり、「好意をもって強く抱擁する」の意である。

(心のデボーション4719)

心のデボーション4720

「凡ての善き賜物と凡ての全き賜物とは、上より、もろもろの光の父より降るなり。父は變ることなく、また囘轉の影もなき者なり。」 ヤコブ1:17  大正文語訳聖書

「あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。」 口語訳聖書

 「取り出されるべき像」

ミケランジェロは、「大理石を削って形を作るのではなく、大理石の中に既に存在する像を取り出すために彫刻をする」と述べたという。一塊の大理石の中に存在する、取り出されるべき像を見抜くのが芸術家の目である。

(心のデボーション4720)

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